Own products

  • 新規事業のアイディア創造機

Material

2011
06/16

webサービスを開発する際の最強マーケティング理論!?「MOUCES戦略」

この記事の読了時間:約109

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マーケティング理論というと真っ先に「ランチェスターの法則」とか「SWOT分析」とか「AIDMAの法則」とかが思い浮かびますが、今回ご紹介するのは「webサービスを作る際に明確化しておくべき項目」がシンプル且つ過不足無くまとめられた、webクリエイターなら知っておいて絶対に損の無さそうなマーケティング理論になります。

その名も「MOUCES戦略」!いかにも略語っぽくてマーケティング用語らしい語呂ですねー。

この理論を活用するコトで、webサービスにおいてとても重要な事柄を漏れなく精査できるようになり、ひいてはwebサービスそのもののクオリティーを向上させるコトも出来るというスグレモノ。

今回はわかりやすいように、実際のwebサービスをどうやって「MOUCES戦略」に当てはめていくかを、拙作のwebサービスバナーデザインギャラリー」を例にして紹介していきたいと思います。

webサービス用マーケティング理論「MOUCES戦略」

「MOUCES」それぞれの意味

「MOUCES戦略」の「MOUCES」とは、webサービス作成時に突き詰めて考えるべき「6つの事柄」の頭文字を取った略語となっています。

特に並び順に意味は無いので、先に来るモノほど重要とかじゃなく、それぞれ全て同等に深く精査すべき事柄です。

  • M– Monetize – 収益化(マネタイズ)
  • O– Originality – 独自性(オリジナリティー)
  • U– User – 顧客層(ユーザー)
  • C– Commercial – 宣伝方法(コマーシャル)
  • E– Experience – 体験できるコト(エクスペリエンス)
  • S– Slogan – 簡潔な標語(スローガン)

この手の戦略理論だと有名どころでは「3C(自社[Company]・競合企業[Competitor]・顧客[Customer])」などがありますが、これはwebサービスとして考えるには少し詰めの甘い理論。

対してこの「MOUCES戦略」であれば、一つ一つはそんなに目新しいモノではありませんが、これらが1理論としてまとまっているというコトで、ユーザーの満足度を上げるための施策や配慮を、漏らすコトなく精査する一助にもなりそうです。

んでは実際に、一つずつ実例と共に当てはめていきまっしょい☆

マーケティング理論「MOUCES戦略」- 実例と共に –

M– Monetize – 収益化

ただ何となく、通例に習ってアドセンス張るとかじゃなく、しっかりと損益分岐点なんかも考えて、どういった手段やビジネスモデルで収益を得るのかをしっかり考えましょう、と。

バナーデザインギャラリー(以下「アレ」)では、手段として「Google Adsense」による広告と「A8.net」のアフィリエイトバナーを掲載しており、それらがクリックされるとチャリンチャリンされるという仕組みになっています。

損益分岐点なんかに関しては、諸所の事情でサーバ代がかかってないので、実質はドメイン代と制作労働費くらいしかかかってませんし、そもそもアレの作成動機が「バナー制作時に参考となるギャラリーサイトが個人的に欲しい → 作ってシェアしちゃおーぜ!」という感じで、さらに「マトモなwebサービスの作成実績を作りたいっ!」という実績作りの面もあったので、利益面は特に深く考えませんでした。

ただ、もし今後サーバ代が必要になったり、もっと利益を考えるようになったら、現状の「クリックに頼った収益モデル」じゃ無理ゲーですね。

となると、例えば「広告枠の販売」なんかは王道ですが、アレ自体が「広告のデザインを勉強しよーよ!」というモノなので、いくらPVあったトコで、そこに広告並べてもあまり効果が無いんじゃないかと。

・・・あ!アレを見に来てくれるユーザーさんって、恐らく大半が「バナー作成するデザイナーさん」じゃない?ってコトは、彼らに「バナー作成しませんか?」ってゆーコンテンツ作って、企業からバナー制作依頼を受け付ければ、マッチングになるんやないかい?いいんじゃないかい?

と、このように、踏み込んで考えてみると、色々とアイディアも浮かぶってモンです。

O– Originality – 独自性

同じようなテーマのサービスでも、切り口や見せ方が違うだけで全然印象は変わります。

アレ以前にもいくつかバナーギャラリーサイトはありましたが、1ユーザーとして見た時に「色やサイズ毎に閲覧できる機能が無い」とか「アフィリエイトバナーばっかでデザイン性の高い(=参考になる)バナーが少ない」とか、いろいろ思うトコがありました。

で、そーいった不満点を解消するようなサービスとしてアレを作成したんですが、それが結果的にオリジナリティーとなったワケです。

もともとそんなに競合が多くないサービスだったので、コレだけでもそれなりの独自性を打ち出せましたが、例えばコレが「webサイトのデザインギャラリー」となると、途端に競合跋扈のレッドオーシャンに早変わり。

同じようなモノを同じような仕組みで提供しても、先行者優位はなかなか覆せませんし、様々なアイディアが既にいくつも導入されてるゾーンなので、画期的なネタを用意するのも難しい。

そんな場合は、例えばニッチ狙いで「イラストヘッダーのデザインだけ集めたサイト」とか「和風デザインだけ集めたサイト」とかにして、そのジャンルの収集数だけはどこにも負けない、そんな方法もアリかと。

とにかくたくさんの競合をしっかり研究して、彼らが未だ持っていないモノを見つけられれば、面白い勝負ができると思います。

U– User – 顧客層

誰に対してサービスを提供するかってコトなんですが、コレがなかなか意外と難しいんですよねー。

あまりに大雑把に風呂敷を広げ過ぎても意味が無いし、かといって絞り過ぎても見誤るし。

よく言われる「自分自身が1ユーザーとなって云々」というのは、少し狭くはあるものの、まぁ一番カンタンで大ハズレしない考え方です。

アレに関しては前述の通り「バナー制作時に参考となるギャラリーサイトが個人的に欲しい」というのが出発点なので、正に自分自身が1ユーザーだったワケですが、その後かちびと.netさんにご紹介いただいた際には「国内と海外でもソート出来ると、より嬉しい」という声を頂いたように、やはり少し視野の狭いトコが浮き彫りになりました。

自分自身を1ユーザーとしつつ、もう一つペルソナ(架空のターゲットユーザー像。詳しくはコチラコチラ参照)を準備して考えを深めていく、という風に出来れば、もっと精度も高まりそうですね。

C– Commercial – 宣伝方法

個人制作なwebサービスの場合、よっぽど勝負をかけるようなケースじゃなければ、まぁまず広告費は用意しないと思います。

そーなると必然的に出来る方策は限られてくるとは思いますが、とはいえ安直にソーシャル(twitterだのfacebookだの)に手を出すのではなく、仮にソーシャルネットワークを活用するにせよ、どのようなソーシャルサービスに、どのような役割を担わせるかをしっかり考えるべき、と。

アレの場合、facebookはOGP (Open Graph Protocol)の範囲でだけ対応しており、twitterはほぼRSSと同じ用途として運用していますが、確かにちょっと条件反射的に連動させちゃった感はありますねー。

そもそもアレは口コミなんかを中心に、より多くの対象ユーザーの目に届くコトで一層の利便性と成長が得られる「投稿型サービス」なので、この辺はもっと事前に意識しとくべきでした。

また、その他の施策としてアレをオープンさせてから数日後、いくつかのプレスリリース配信サイトにPR文を送りつつ、いくつかのwebサービス紹介系ブログさんにもご紹介メールをお送りさせて頂きました。

自作webサービスの宣伝メールをブログ運営者様にお送りする際は、絶対に「自分がホントに愛読してるブログ」さんで、さらに「取り扱ってるネタと関連性がある」って場合にだけ、ご連絡をするようにしています。

自分もこーゆーブログを運営する一人としては、新鮮なネタ、便利なサービスを紹介してもらえるってコトはとても嬉しいですが、とはいえ一方的に宣伝メールを送るってゆーのも、なんかご迷惑をかけるような、失礼な感じがどうしてもしちゃって仕方ないので、自分なりの折衷案みたいなトコですね。

ただし実際のところ、有名ブログさんに紹介された時の威力はハンパないですw

E– Experience – 体験できるコト

これは実際にユーザーが見たり入力したり操作したりする「具体的な機能やコンテンツ」という意味で、内部的なシステムだけじゃなく、そのシステムのインターフェイス(=デザイン)も含まれます。

アレで言えば「バナーのサイズ別・カラー別検索」や「バナーの投稿機能」であったり、または「検索結果を表示するページ(と、そのデザイン)」であったりですね。

ちょっと話が脇に逸れますが、システムとデザインの関係について、個人的には「システムは内面、デザインは外面。」もしくは「システムは定数、デザインは係数。」と思っています。

いくら外面が良かったとしても、内面が良くない人とは長い間付き合えないし、いくら内面が良くても、外面がよろしく無いとなると、そもそもの興味が持たれにくい。

基となる定数がそんなに大きくなかったとしても、係数次第では大きな数字に出来たりもするし、いくら定数が大きくても、係数が小さかったら、その定数を十分に活かし切れない。

アレに関しては当初の段階から「色とサイズでの検索」と「投稿フォーム」ってのは必須機能としていて、さらに「全サイズで画像縮小せずに表示」というのも必須のUIと考えていました。

この辺もやっぱり「バナー制作時に参考となるギャラリーサイトが個人的に欲しい」というスタートラインがたまたま良い位置にあったため、自分が体験したかったモノをそのまま提供するだけで成立しちゃった感は否めないですね。。。

S– Slogan – 簡潔な標語

「標語」というと少し堅苦しく感じますが、要はそのサービスを分かりやすく言い表した「謳い文句・売り文句」のようなコトですね。

twitterで言うなら「ユルく繋がる!つぶやきコミュニティ」みたいな、turntable.fmで言うなら「Play DJ!Meet new music!」みたいな。

こーゆーのってサービスを作る際に何となくイメージするコトはあると思うんですが、それを明確に意識して用意すべき、と。

それを宣伝文句として活用するコトで、実際にサービスを使う前段階から好意的な興味を持ってもらえたり、後日サービスを拡張したり改修を行う際にも、このスローガンを軸足として考えるコトで、誤った方向へと進まないような道標とするコトができます。

また、最近海外のスタートアップ関連情報で良く聞かれる「ピボット(需要に合わせて業務やサービス内容の方向性を転換するコト)」とは、極論すればこの「スローガン」をユーザーの意見や要望に合わせて変更し、更にその変更したモノに合わせてサービス内容を調整していく、という作業となりますね。

翻ってアレですが、、、うーん、考えたコトも無い><

一応「バナー専門の投稿型ギャラリーサイト」という感じの文言を宣伝文句に使ってましたが、これじゃスローガンってよりも、ただの機能説明になっちゃってますからねー。

次に何かを作る際には、ぜひとも魅力的な名文を用意して臨みたいですね。

いつものITキヲスクとはちょっと毛色の違う記事となりましたが、いかがだったでしょーか。

今回この記事を書くにあたって自分のサービスを例としてみましたが、確かに足りない部分や意識した方が良かった点が明確に分かって、とても勉強になりました。

やっぱマーケティングって面白いです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを投稿する

お名前

ご連絡先メールアドレス※非公開

コメント

CAPTCHA


  • このブログのRSSを購読する
  • このブログをtwitterでつぶやく
  • このブログをFacebookで共有する
  • このブログをはてなブックマークで共有する

Contact

お名前※必須

ご連絡先メールアドレス

お問い合わせ内容※必須

CAPTCHA

captcha

Blog parts

Affiliate