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先日docomoの2009年夏モデルとして、新機種が18機種ほど公開されました。
そして、今回公開された新機種以降より『iモードブラウザ2.0』と銘打って、今までのiモードブラウザに比べて大幅に機能が拡張されるそうです。
WEB制作者的な目線での目玉としては「JavaScript対応(DOM含む)」+「Cookie&Referer対応」+「外部CSS読み込み対応」あたりが強烈な印象ですが、他にも大幅かつ広範に機能が追加されており、docomoの本気が滲み出まくってます。
今回のエントリーは、そんなdocomoの新機種に装備される『iモードブラウザ2.0』の仕様を、現状で分かる限りまとめてみました。
まずは百聞は一見にしかず、論より証拠、習うより慣れろ。
というコトで下記、今回の『iモードブラウザ2.0』にて追加された機能の一覧リストです。
ね?docomoの本気、滲み出まくっちゃってるでしょ?
CSS2とは、現在最も一般的に使用されているCSSの仕様です。
なので、特にdocomo独自記法とかになっちゃってるワケでもないので、フツーにCSSでのレイアウトが出来るというコトになります!
しかも、遂に対応しましたね、外部CSS読み込み。
ちなみに、「CSS2対応」と書きましたが、正確には「CSS2に準拠した独自仕様『i-CSS2』に対応」というコトだそうです。
ですが、ざっと見たとこ、ハックとかじゃなくフツーに使ってるセレクタやプロパティに関しては、ほぼ全て対応してますね。
ちょっと羅列すると、、、
background, border, color, display, float, font, height, line-height, list-style, margin, overflow, padding, position, text-align, text-decoration, vertical-align, width, z-indexなどなど。
また、携帯電話上のブラウザという特殊な環境に対応したカタチでの独自仕様も用意されています。
☆-wap-input-format
→文字の入力モード(半角数字とか全角ひらがなとか)。
☆-wap-marquee-dir
→流れる文字(マーキー)の、流れる方向。
☆-wap-marquee-loop
→流れる文字(マーキー)の、繰り返しの回数。
☆-wap-marquee-style
→流れる文字(マーキー)の、動作の指定(交互とか端で停止とか)。
詳細にどこら辺まで対応してるかに関しては、下記の公式ファイルをご参照くだしあ。
これは今回最大の目玉、もはや革命と言っても過言ではないような追加機能ではないでしょうか。
携帯でAJAXですよ?携帯でjQueryですよ?携帯で無限ループのalertですよ?←ダメ。絶対。
bodyやimgにはイベントハンドラonloadが使用可能で、a要素にはonclickが使用可能。
また、DOMの各オブジェクトではonclickの他にもonmousedownやonmouseoverなども使用が可能な模様です。
こちらはさすがに携帯電話向けの仕様になるとのコトですが、それでも今後の発展を考えると、胸が躍らずにはいられないですね!
こちらも詳細にどこら辺まで対応してるかは、下記の公式ページをご参照くだしあ。
iモードブラウザ2.0対応JavaScriptについて 【html】
今まで携帯サイト作成者を悩ませてきた、docomoのクッキー未対応問題が、遂に解消されます!
上記のJavaScript対応と相まって、document.cookieで読み書きなんかも出来ちゃうワケです!これはありがたいって方も多いんじゃないでしょーか。
ちなみにファイルサイズは1件につき4KB、1ドメイン毎に保存可能なCookie数は20件となっているようです。
こんなに機能を追加しても、今までと同じキャッシュサイズじゃ無理なコトも多いでしょう。
しかーし!この度の大幅機能拡張に伴い、キャッシュサイズも今までの「100KB」から大幅に増加して「500KB」となったようです。
こちらはJavaScriptやCSSを読み込んだ場合、そのような外部ファイルのサイズも合計しての「500KB」となります。
WEBデザイナーの方も、これからは究極まで色数を減らしたgifとかじゃなくても、悠々と256色使っちゃえばいいじゃない!
flv、asf、asx、wax、wma、wmv、wvxに対応したそうです。
また、flashはインラインフラッシュ(htmlとswfの連動)にも対応したようです。
最近は余り見なくなりましたが、フレーム分割されたページも問題なく見られるようです。
透過するかは分かりませんが、PNG形式の画像なんかにも対応したようです。
今までflashゲームなんかで「左キー」押しちゃって画面が戻って、心が折れたって経験ありませんか?
今回の仕様変更に伴って、「左キー」と「戻るボタン」は完全に分離したそうです。
ブラウザの表示領域をVGA(480*640)として描画するそうです。
ただし、互換性も踏まえて従来のQVGA(240*320)での描画と選べる仕様になるようです。
「画面メモ」時に、そのページの表示領域内を画像として保存できるようです。
ただし、キャプチャした画像は再配布やコピーが出来ないようです。
また、ページ作成時にmeta要素で指定することで、この機能を使えなくするコトも出来るようです。
見ているページ内のテキストを、最大2000バイトまでコピーしたり、それをメモ帳やメールなどにペーストするコトが出来るようです。
こちらも前述の「スクリーンキャプチャ機能」と同様、ページ作成時にmeta要素で指定することで、この機能を使えなくするコトも出来るようです。
JavaScriptのwindow.openや、a要素のtarget属性などの指定でページが開かれた場合、元のページは残したまま、新規ページとして開く仕様になるそうです。
これは最大5ページまでの制限があるようなので、この手のブラクラには防御策となりそうです。
機体に付いているポインタによって、ノートパソコンのポインタ操作のようなコトが可能になるそうです。
下記に仕様詳細や各pdfがある、docomoの公式サイト内のページへのリンクを置いておきます。
携帯という、ユビキタスの実現に一番近い機器の更なる発展に、乾杯♪
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